
ニュースで「物価高」や「値上げ」という言葉を聞かない日はないくらい、モノの値段が上がり続けていますね。 スーパーへ買い物に行けば、お米やパンが高くなっていることを実感しますし、これまで100円台で買えていた500mlのペットボトル飲料も、気づけば200円時代に突入しました。昨年10月だけでも約3,000品目が値上げされるなど、私たちの生活コストは確実に上昇しています。
「節約しているのに、なぜかお金が貯まらない」 「給料は少し上がったはずなのに、生活が楽にならない」
もしそう感じているなら、それはあなたのせいではありません。経済の大きな波である「インフレ(物価上昇)」と、それに追いつかない「賃金」や「金利」のバランスが崩れていることが原因です。
今回は、大切なお金を守るために知っておくべき「実質賃金」と「実質金利」という2つのキーワードについて、わかりやすく解説します。
給料は物価に追いついていない?「実質賃金」の現実
まず、私たちの収入について見てみましょう。 給与明細の額面(金額)が増えていたとしても、それ以上にモノの値段(物価)が上がってしまえば、実際に買えるモノの量は減ってしまいます。この「物価の影響を考慮したお給料の実力」のことを実質賃金と呼びます。
残念ながら、データは厳しい現実を示しています。 総務省の統計によると、実質賃金の伸び率は長期間にわたりマイナス傾向が続いています。
- 2024年4月~2024年5月: 26ヶ月連続でマイナスを記録。
- 2025年1月~2025年10月: 直近でも10ヶ月連続でマイナス。
つまり、長期間にわたって「働いても、働いても、生活の豊かさが目減りしている」状態、すなわち家計が圧迫され続けているのが日本の現状なのです。
預金していてもお金が減る?「実質金利」という落とし穴
「給料が上がらないなら、コツコツ貯金をして守ろう」と考える方も多いでしょう。しかし、インフレ時代には「貯金をしていてもお金が減る」という現象が起こります。ここで重要になるのが「実質金利」です。
実質金利は、以下の式で求められます。
実質金利 = 名目金利(銀行の金利) ー 物価上昇率
銀行の預金金利(名目金利)が多少上がっても、モノの値段の上昇スピードの方が速ければ、お金の実質的な価値はマイナスになります。
【例:現在の経済状況で計算してみましょう】
- 銀行の金利:0.5% と仮定
- モノの値上がり(物価上昇率):3.0% と仮定
0.5% ー 3.0% = ー2.5%
この場合、実質金利はマイナス2.5%となります。 これは、銀行にお金を預けて通帳の数字が少し増えたとしても、お金の実質的な価値(購買力)は年間2.5%ずつ目減りしていることを意味します。
20年後には価値が半分近くに…インフレの長期リスク
「たった2.5%でしょ?」と思われるかもしれません。しかし、これが長期間続くと、資産価値へのダメージは深刻です。
もし、毎年2.5%ずつお金の価値が目減りし続けた場合、現在の100万円の価値はどうなるでしょうか。
- 10年後: 価値は約8割に減少
- 20年後: 価値は約6割に減少(約4割も失われる!)
何も無駄遣いをしていないのに、ただ銀行に預けておいただけで、20年後には実質的な価値が40万円分も消えてしまう計算になります。 特に、教育資金や老後資金など、将来のために10年、20年とかけて準備する資金計画において、この「見えない損失」を無視することは致命的です。
結論:まずは「ライフプラン」で現在地と未来を確認しよう
大切なお金が目減りするのを防ぐためには、インフレに負けない(物価上昇率以上のリターンを目指す)資産運用や金融商品の活用を検討する必要があります。
しかし、いきなり「どの株を買えばいいの?」と商品選びから始めるのは危険です。まずは土台となる「ライフプランの確認」を必ず行いましょう。
- いつ(教育費、住宅購入、老後など)
- どのくらいの金額が 必要になるのか
- 手元にいくら 流動的な資金(現金)を残すべきか
これらを数字でしっかりと把握することで初めて、「どのくらいのリスクを取って、どのくらいの利回りを目指すべきか」という、あなたに最適な商品の基準が見えてきます。
スマートハーベスト株式会社では、「自分にとって何が適切なのか知りたい」「一度ライフプランをシミュレーションしてみたい」といったご相談を随時承っております。 インフレ時代の大切な資産防衛、まずは現状を知ることから一緒に始めてみませんか?どうぞ遠慮なくご連絡ください。