
2025年、大阪・関西万博がついに閉幕しましたね。 ニュースによると、来場者数は当初の想定を上回る2,557万人、運営費も約220億円の黒字見込みとのことで、数字の上では「大成功」と言える結果となりました。
しかし、皆さんの実感としてはいかがでしたか? 「楽しかった!」という声がある一方で、どこか1970年の万博のような「国全体が沸き立つような熱狂」とは少し違った空気を感じた方もいるかもしれません。
今回は、この2つの万博を「経済とお金」の数字から比較してみたいと思います。
55年前、日本は「若くて勢いがあった」
まず、経済の基礎体力が全く違います。 1970年当時の経済成長率は10%超。対して現在は1%未満です。 当時の日本は、まさに育ち盛りの青年のような勢いがありました。給料も右肩上がりで増えていくことが信じられていた時代です。
衝撃の「手取り」格差
さらに注目したいのが、私たちの生活に直結する「負担」の重さです。
- 1970年: 国民負担率(税金や社会保険料の負担割合)は24.3%
- 2025年: 国民負担率は46.2%
なんと、負担率は約2倍になっています。 1970年の平均年収は88万円(現在の価値とは異なりますが)でしたが、稼いだお金の多くが手元に残り、自由に使える「可処分所得」が多かったのです。
一方、現在は額面の給料が上がっても、税金や社会保険料で半分近くが引かれてしまう感覚に近い状態です。「働いても豊かさを実感しにくい」と言われる原因はここにあるのではないでしょうか。
「心の余裕」が熱狂を生んでいた?
1970年の万博が伝説のように語られる理由。 それは展示内容の凄さもさることながら、当時の人々が持っていた「将来への希望」と「手元のお金の余裕」が、心からの熱狂を生み出していたからではないかと考えさせられます。
将来への不安が少なかったからこそ、目の前のイベントを純粋に楽しめたのかもしれません。
これからの時代をどう生きるか
2025年の万博も素晴らしいものでしたが、私たちを取り巻く経済環境は55年前とは大きく変わりました。 「国が成長させてくれる」時代から、「自分で資産を守り、育てる」時代へ。
今回の万博の数字を見ながら、改めてライフプランや家計のあり方を見直すきっかけにしてみてはいかがでしょうか。