
2025年も残すところあと1ヶ月となりました。 10月に歴史的な急騰を見せた日本株式市場ですが、11月はその勢いが一服し、調整局面(上がりすぎた価格が適正に戻ろうとする動き)となりました。一方で、米国市場は依然として堅調さを保っています。
「せっかく増えた資産が減ってしまった」と不安に感じている方もいらっしゃるかもしれません。今回は、11月のマーケット動向を振り返りながら、お金のプロの視点で今後の向き合い方を解説します。
数字で見る11月のマーケット
まずは、主要な指数の動きを確認してみましょう。
| 指標 | 2025年10月 | 2025年11月 | 変動率 |
| 日経平均株価 | 52,411.34円 | 50,253.91円 | -4.12% |
| NYダウ | 47,562.87ドル | 47,716.42ドル | +0.32% |
| ドル円 | 154.03円 | 156.18円 | +1.40% |
日本株:急騰後の「調整」
10月に日経平均は前月比+16.64%という驚異的な上昇を見せ、52,000円台に達しました。11月はその反動により利益確定の売り(利益が出ているうちに株を売って現金化すること)が優勢となり、約4%の下落となりました。 しかし、9月の水準(約45,000円)と比較すれば、依然として高い水準を維持しています。
米国株:利下げ観測の中で小幅上昇
NYダウは月間を通じて大きな崩れはなく、わずかながらプラス(+0.32%)で着地しました。米国の景気は底堅く推移しています。
為替:1ドル156円台への円安
為替市場では、ドル高円安が進行しました。円安は、私たちが保有する「外国株式ファンド」の円換算価値を押し上げる効果があるため、米国株への積立投資をしている方にとっては資産の支えとなっています。
プロが注目する「2つの懸念点」
市場は常に先を読みます。現在、私たちプロが注視しているポイントは以下の2点です。
① 米国の金利動向(FRBの動き)
米国の金利を決めるFRB(連邦準備制度理事会:日本でいう日銀のような組織)が、今後どのペースで利下げを行うかが焦点です。金利の動きは、株価にダイレクトに影響を与えます。
② AI関連銘柄の「バリュエーション」
AI(人工知能)ブームにより、関連企業の株価は大きく上昇しました。しかし、現在の株価が企業の「稼ぐ力」に対してバリュエーション(割高感)が高くなりすぎていないか、市場は慎重に見極めようとしています。
これらがきっかけとなり、今後一時的に大きな調整(株価下落)が起こる可能性もゼロではありません。
私たちがとるべきアクション:「待つ」ことの重要性
ニュースで「暴落」「調整」という言葉を聞くと、怖くなって積立投資を止めたくなるかもしれません。しかし、ここが投資の成否を分けるポイントです。
長期投資において最も大切なのは、短期の値動きに一喜一憂しないことです。
- 株価はジグザグに動くもの: 一直線に上がり続ける相場はありません。下落時は「安くたくさんの口数を買えるチャンス」でもあります。
- 成長を待つ姿勢: 株式投資とは、本来「企業のオーナー」になることです。投資先の企業が事業を行い、利益を生み出し、それが株価に反映されるまでには時間がかかります。
果実が実るのを待つ農家のように、じっくりと時間を味方につけましょう。スマートハーベストは、皆様の長期的な資産形成を引き続きサポートしてまいります。