
年末年始は、ご家族でゆっくり過ごしたり、ひとりの時間を楽しんだりと、まとまった時間を取りやすい時期ですね。 普段は忙しくて後回しにしがちな「将来のお金」のこと、この機会に少しだけ確認してみませんか?
「積立投資は一度設定したらほったらかしで良い」とよく言われますが、数年に一度は「プランの健康診断」が必要です。 今回は、5年前に積立をスタートしたある方の事例を基に、運用が順調な場合にどう見直すべきか、具体的なシミュレーションをご紹介します。
35歳から始めた積立投資、5年後の成績は?
まずは、5年前に積立を開始されたAさんの事例を見てみましょう。(コスト控除後・税金考慮せず・金額は概算)
Aさんの設定したプラン
- 開始年齢: 35歳
- ゴール: 65歳時点で資産 5,000万円 を目指す
- 投資対象: 外国株式投資信託
(長期的な想定リターン:年率6%) - 毎月の積立額: 5.1万円
(算出根拠:毎月5.1万円を年率6%で30年間運用すると、約5,000万円になる計算です。)
予想以上の結果に
積立を開始してから5年が経過しました。元本の合計は306万円(5.1万円 × 12ヶ月 × 5年)ですが、時価評価額を確認すると518万円に成長していました。
これを年率換算すると約13.89%。当初想定していた6%を大幅に上回る結果です。
ポイント
この5年間(特に2019年〜2024年頃)は、コロナショックによる一時的な下落はあったものの、その後の急速な金融緩和と経済回復により、米国株式市場(S&P500など)が歴史的に見ても大きく上昇した時期でした。 通常、株式投資の長期平均リターンは7〜10%程度と言われますので、今回の「約14%」という数字は「市場の追い風を受けた非常に幸運な結果」と冷静に捉えることが大切です。
積立プランの見直し:あなたならどっち?
予想以上に資産が増えた今、これからの25年をどうするか。ここで2つの選択肢が生まれます。 現在の資産518万円をベースに、今後6%で安定運用できたと仮定してシミュレーションしてみましょう。
選択肢A:毎月の負担を減らす(積立額の減額)
「ゴールはあくまで5,000万円で十分」という場合です。 すでに資産の土台ができているため、目標達成に必要な毎月の積立額は少なくて済みます。
- 変更後の積立額: 毎月4万円(1.1万円の減額)
- 結果: 65歳で約5,000万円達成
メリット: 毎月1.1万円の余裕が生まれます。この資金を現在の趣味に使ったり、お子様の教育費に回したりと、「現在の生活の質」を高めることができます。
選択肢B:積立額を変えずに継続(目標の上方修正)
「今のペースで無理なく続けられる」場合、積立額を変えずに継続するプランです。
- 積立額: 毎月5.1万円(変更なし)
- 結果: 65歳で約5,735万円(当初より+735万円)
メリット: 昨今のインフレーション(モノの値段が上がり続けること)への強力な備えになります。 30年後の「5,000万円」は、物価上昇によって現在の価値よりも目減りしている可能性があります。例えば、年2%のインフレが続くと現金の価値は大きく下がります。余裕があるなら、目標額自体を上げておくことが、将来の購買力を守る賢い選択と言えるでしょう。
もし運用がうまくいっていなかったら?
今回は成功事例でしたが、逆に「想定より資産が増えていない」あるいは「マイナスになっている」場合はどうすべきでしょうか?
結論から言うと、「焦ってやめないこと」、場合によっては「増額のチャンス」と捉えます。
積立投資において、相場が悪い時期は「同じ金額でたくさんの口数(量)を買える時期」です。安くたくさん仕込んでおけば、相場が回復した時に大きな利益を生みます。「悪い時の増額」は「バーゲンセールでのまとめ買い」と同じです。
まとめ
年末年始のプラン確認は、単に数字を見るだけでなく、ご自身のライフプランや経済状況の変化に合わせて微調整を行う大切なプロセスです。
- 運用が良い時: 減額して現在の生活を豊かにするか、継続してインフレに備えるか検討する。
- 運用が悪い時: 将来の回復を信じて、淡々と継続(あるいは増額)する。
- ゴール直前: 大暴落に備えて、守りの資産へシフトする。
「自分の場合はどう計算すればいいの?」「インフレの影響をもっと詳しく知りたい」という方は、ぜひスマートハーベスト株式会社にご相談ください。 プロの視点から、あなたの人生に寄り添った最適なプランをご提案いたします。